古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1068番

世を厭ひ

読人しらず(よみびとしらず)

世を厭い、木の下ごとに立ち寄って(仮の宿として)、うつぶし染めの麻の衣を着ているのだ。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2世よ世よよををを厭いと厭いといとひひい初句
  3. 3このもとごとにこのもとごとにこのもとごとに二句
  4. 4立た立たたちよりてちよりてちよりて三句
  5. 5うつぶしうつぶしうつぶし染ぞめ染ぞめぞめののの四句
  6. 6麻あさ麻あさあさののの衣きぬ衣きぬきぬなりなりなり結句

引用の仕方

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現代語訳

世を厭い、木の下ごとに立ち寄って(仮の宿として)、うつぶし染めの麻の衣を着ているのだ。

意訳

世を捨てた僧の姿を、「この下(子の下)」「うつぶし(俯し)」などの言葉遊びで詠む。

語釈・文法注

うつぶし染め
五倍子(ふし)で染めた黒い色。僧衣の色。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1068番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。誹諧歌の最後の歌で、巻第十九の結び。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、198頁(コマ112)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日