古今和歌集 巻第六 冬歌 341番
昨日といひ
昨日だ今日だと暮らして、明日(あす)という名の飛鳥川の流れのように、なんと早く過ぎる月日であったことか。

現代語訳
〔詞書〕年の暮れに詠んだ歌。
昨日だ今日だと暮らして、明日(あす)という名の飛鳥川の流れのように、なんと早く過ぎる月日であったことか。
意訳
昨日、今日と過ごすうちに、あっという間に年の暮れになった。流れの早い飛鳥川に時の早さを重ねる。
語釈・文法注
- あすか川
- 大和国の川。「明日」をかける。流れの変わりやすさで知られる。
和歌
- 作者
- 春道列樹(はるみちのつらき) ?–920
雅楽頭春道新名の子。文章生から大宰大典となり、延喜二十年(920)に壱岐守に任じられたが、赴任の前に亡くなった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・341番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「年のはてによめる」(年の暮れに詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「あすか」に「明日」と「飛鳥川」。
解説
春道列樹の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、61頁(コマ44)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日