古今和歌集 巻第六 冬歌 340番
雪ふりて
雪が降って年が暮れていく時にこそ、最後まで紅葉しない松の緑がよくわかる。

現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。
雪が降って年が暮れていく時にこそ、最後まで紅葉しない松の緑がよくわかる。
意訳
『論語』の「歳寒くして然る後に松柏の凋むに後るるを知る」をふまえ、困難の中でこそ変わらぬものの価値がわかると詠む。
語釈・文法注
- つひに
- 最後まで。
- もみぢぬ
- 紅葉しない。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・340番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時后の宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。
解説
読人しらずの歌。漢籍の教えを和歌にした。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、61頁(コマ44)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日