古今和歌集 巻第十 物名 425番
袂より
袂から離れては、玉を包めようか。これがその玉だと、移して見せたいものだ。

現代語訳
〔詞書〕返歌。
袂から離れては、玉を包めようか。これがその玉だと、移して見せたいものだ。
意訳
前の歌に答え、「うつせみ」を詠みこむ。「移せ見む」とする。
語釈・文法注
- つつまめや
- 包めようか、いや包めない。
- うつせ見む
- 移して見よう。
和歌
- 作者
- 壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十・物名・425番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「かへし」(返歌)。
修辞
- 物名
- 「うつせみむ」に「うつせみ」。
解説
壬生忠岑の返歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、82頁(コマ54)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日