古典ライブラリー

古今和歌集 巻第四 秋歌上 199番

秋の夜は

読人しらず(よみびとしらず)

秋の夜は、露がことさら冷たいらしい。草むらごとに、虫がつらそうに鳴いているので。

「秋の夜は」の歌をもとにした情景。秋の夜は、露がことさら冷たいらしい。草むらごとに、虫がつらそうに鳴いているので。
「秋の夜は」の歌をもとにした情景。秋の夜は、露がことさら冷たいらしい。草むらごとに、虫がつらそうに鳴いているので。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1秋あき秋あきあきののの夜よ夜よよははは初句
  2. 2露つゆ露つゆつゆこそことにこそことにこそことに二句
  3. 3さむからしさむからしさむからし三句
  4. 4草くさ草くさくさむらごとにむらごとにむらごとに四句
  5. 5蟲むし蟲むしむしのわぶればのわぶればのわぶれば結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

秋の夜は、露がことさら冷たいらしい。草むらごとに、虫がつらそうに鳴いているので。

意訳

草むらのあちこちで虫が弱々しく鳴いているのは、秋の夜露が冷たいからだろう、と虫を思いやる。

語釈・文法注

ことに
とりわけ。
さむからし
寒いらしい。
わぶれば
つらく思っているので。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第四・秋歌上・199番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

虫の声から秋の夜の冷気を感じとる歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日