古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 907番

あづさゆみ

読人しらず(よみびとしらず)

磯辺の小松は、誰の時代に、万代までもと願って、種をまいたのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1あづさゆみあづさゆみあずさゆみ初句
  2. 2磯邊いそべ磯邊いそべいそべののの小松こまつ小松こまつこまつ二句
  3. 3たがよにかたがよにかたがよにか三句
  4. 4萬代よろづよ萬代よろづよよろずよかけてかけてかけて四句
  5. 5たねたねたねをををまきけむまきけむまきけむ結句
  6. 6このこのこの歌うた歌うたうたはははあるあるある人ひと人ひとひとのいはくのいはくのいわく柿本かきのもと柿本かきのもとかきのもと人麿ひとまろ人麿ひとまろひとまろがなりがなりがなり左注

引用の仕方

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現代語訳

磯辺の小松は、誰の時代に、万代までもと願って、種をまいたのだろう。

〔左注〕この歌は、ある人が言うには、柿本人麻呂の歌である。

意訳

磯辺の松を見て、長い未来を願って種をまいた昔の人を思う。

語釈・文法注

梓弓
「いそ(射そ)」にかかる枕詞。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・907番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

左注は柿本人麻呂の歌とする説を伝える。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、163頁(コマ95)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日