古今和歌集 巻第六 冬歌 329番
雪ふりて
雪が降って、人も通わない道であろうか。跡形もなく、思いは消えていくのだろうか。

現代語訳
〔詞書〕雪が降るのを見て詠んだ歌。
雪が降って、人も通わない道であろうか。跡形もなく、思いは消えていくのだろうか。
意訳
雪に閉ざされて人の通わない道のように、自分の思いも跡形もなく消えていくのか、と詠む。
語釈・文法注
- あとはかもなく
- 跡形もなく。
和歌
- 作者
- 凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・329番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「雪のふるを見てよめる」(雪が降るのを見て詠んだ歌)。
修辞
- 縁語
- 「雪」「跡」「消ゆ」。
解説
凡河内躬恒の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、59頁(コマ43)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日