古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 879番

大方は

在原業平(ありわらのなりひら)

たいていは月も賞美すまい。これこそが、積もれば人の老いとなるものなのだから。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
業平朝臣(在原業平)
  1. 1大方おほかた大方おほかたおおかたははは初句
  2. 2月つき月つきつきをもめでじをもめでじおもめでじ二句
  3. 3これぞこのこれぞこのこれぞこの三句
  4. 4つもればつもればつもれば人ひと人ひとひとののの四句
  5. 5おいとなるものおいとなるものおいとなるもの結句

引用の仕方

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現代語訳

たいていは月も賞美すまい。これこそが、積もれば人の老いとなるものなのだから。

意訳

月を眺めるたびに月日が重なり、人は老いていく。だから月を愛でるのはやめよう、と詠む。

語釈・文法注

大方は
たいていは。

和歌

作者
在原業平(ありわらのなりひら) 825–880
平城天皇の皇子阿保親王の子。右近衛権中将などを務め、「在五中将」と呼ばれた。仮名序は「その心餘りて詞たらず」と評する。『伊勢物語』の主人公「昔男」のモデルとされる。六歌仙・三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・879番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

在原業平の歌。『伊勢物語』第八十八段にも見える。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、158頁(コマ92)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日