古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 933番

世の中は

読人しらず(よみびとしらず)

世の中は、何が変わらないものか。飛鳥川の、昨日の淵が今日は浅瀬になっているように。

作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2世よ世よよののの中なか中なかなかははは初句
  3. 3なにかなにかなにか常つね常つねつねなるなるなる二句
  4. 4あすかあすかあすか川がは川がはがわ三句
  5. 5きのきのきのふのふのうの淵ふち淵ふちふちぞぞぞ四句
  6. 6今日けふ今日けふきょうははは瀨せ瀨せせになるになるになる結句

引用の仕方

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現代語訳

世の中は、何が変わらないものか。飛鳥川の、昨日の淵が今日は浅瀬になっているように。

意訳

流れが変わりやすい飛鳥川にたとえ、世の無常を詠む。

語釈・文法注

何か常なる
何が不変であろうか。
あすか川
「明日」をかけ、流れの変わりやすい川として知られる。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・933番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
飛鳥川の淵瀬に世の無常を重ねる。

解説

雑歌下の巻頭歌。無常を詠む代表的な歌として広く知られる。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、169頁(コマ98)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日