古今和歌集 巻第六 冬歌 315番
山里は
山里は、冬こそ寂しさがまさるものだ。人の訪れも途絶え、草も枯れてしまうと思うと。

現代語訳
〔詞書〕冬の歌として詠んだ歌。
山里は、冬こそ寂しさがまさるものだ。人の訪れも途絶え、草も枯れてしまうと思うと。
意訳
もともと寂しい山里も、冬になると人の訪れも絶え、草も枯れて、いっそう寂しくなる。
語釈・文法注
- 人目も草も
- 人の訪れも草も。
- かれぬ
- 「離れ(人が来なくなる)」と「枯れ」。
和歌
- 作者
- 源宗于(みなもとのむねゆき) ?–939
光孝天皇の皇子是忠親王の子。臣籍に下って源姓を賜り、右京大夫となった。官位に恵まれない嘆きを詠んだ歌が伝わる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第六・冬歌・315番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「冬の歌とてよめる」(冬の歌として詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「かれ」に「離れ」と「枯れ」をかける。
解説
源宗于の歌で、百人一首第二十八首にも採られた。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、57頁(コマ42)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日