古今和歌集 巻第三 夏歌 135番
我がやどの
私の家の池のほとりの藤の花が咲いた。山ほととぎすは、いつ来て鳴くのだろうか。

現代語訳
私の家の池のほとりの藤の花が咲いた。山ほととぎすは、いつ来て鳴くのだろうか。
〔左注〕この歌は、ある人が言うには、柿本人麻呂の歌である。
意訳
藤が咲けば初夏。ほととぎすの初音を待ちわびる心を詠み、夏の部の幕開けとする。
語釈・文法注
- 藤波
- 藤の花房。
- 来鳴かむ
- 来て鳴くだろう。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第三・夏歌・135番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
夏歌の巻頭歌。左注は柿本人麻呂の歌とする説を伝える。万葉集巻十八にも類似の歌がある。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、25頁(コマ26)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日