古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十四 恋歌四 690番

君やこむ

読人しらず(よみびとしらず)

あなたが来るか、私が行こうかとためらっているうちに、真木の板戸も閉めずに寝てしまった。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1君きみ君きみきみやこむやこむやこむ初句
  2. 2われやわれやわれや行ゆ行ゆゆかむのかむのかむの二句
  3. 3いさよひにいさよひにいさよいに三句
  4. 4槇まき槇まきまきののの板戸いたど板戸いたどいたどももも四句
  5. 5ささずねにけりささずねにけりささずねにけり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

あなたが来るか、私が行こうかとためらっているうちに、真木の板戸も閉めずに寝てしまった。

意訳

相手が来るか自分が行くか迷ううちに、戸も閉めずに寝てしまった、と待つ女の心を詠む。

語釈・文法注

いさよひ
ためらうこと。「十六夜」をかける。
ささず
閉めないで。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十四・恋歌四・690番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、123頁(コマ75)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日