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古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十一 恋歌一) 1107番

わぎもこに

読人しらず(よみびとしらず)

いとしい人に逢うという名の逢坂山の篠すすきが穂を出さないように、表には出さないまま恋い続けることだ。

詞書
(なし)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1わぎもこにわぎもこにわぎもこに初句
  2. 2あふあふおう坂さか坂さかさか山やま山やまやまののの二句
  3. 3篠しの篠しのしのすすきすすきすすき三句
  4. 4ほにほにほにははは出い出いいでずもでずもでずも四句
  5. 5戀こ戀ここひひい渡わた渡わたわたるかなるかなるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

いとしい人に逢うという名の逢坂山の篠すすきが穂を出さないように、表には出さないまま恋い続けることだ。

意訳

穂を出さない篠すすきにたとえて、人に知られぬ忍ぶ恋を歌う。

語釈・文法注

わぎもこ
いとしい女性。
篠すすき
細いすすき。
ほに出づ
穂が出る、表に出る。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十一 恋歌一)・1107番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「あふ」に「逢ふ」と「逢坂」。
序詞
上三句が「ほには出でず」を導く。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ116)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日