古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 956番

世をすてて

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

世を捨てて山に入った人は、山にいてもなおつらい時には、どこへ行くのだろう。

作者
凡河内躬恒
  1. 1山やま山やまやまののの法師ほふし法師ほふしほうしのもとのもとのもとへつかはしけるへつかはしけるへつかわしける詞書
  2. 2世よ世よよをををすててすててすてて初句
  3. 3山やま山やまやまにいるにいるにいる人ひと人ひとひと二句
  4. 4やまにてもやまにてもやまにても三句
  5. 5猶なほ猶なほなおうきうきうき時とき時ときときははは四句
  6. 6いづちいづちいずち行ゆ行ゆゆくらむくらむくらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕山の僧のもとへ贈った歌。

世を捨てて山に入った人は、山にいてもなおつらい時には、どこへ行くのだろう。

意訳

出家して山に入った人も、つらい時はさらにどこへ行くのか、と問う。

語釈・文法注

いづち
どこへ。

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・956番
歌体
短歌
状況
詞書「山の法師のもとへつかはしける」(山の僧のもとへ贈った歌)。

解説

凡河内躬恒の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、172頁(コマ99)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日