古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 478番

春日野の

壬生忠岑(みぶのただみね)

春日野の雪の間を分けて生え出る若草のように、ほんのわずかに見えたあなたであることよ。

「春日野の」の歌をもとにした情景。春日野の雪の間を分けて生え出る若草のように、ほんのわずかに見えたあなたであることよ。
「春日野の」の歌をもとにした情景。春日野の雪の間を分けて生え出る若草のように、ほんのわずかに見えたあなたであることよ。
作者
壬生忠岑
  1. 1春日かすが春日かすがかすがののの祭まつり祭まつりまつりにまかれりけるにまかれりけるにまかれりける時とき時ときときににに物見ものみ物見ものみものみににに出い出いいでたりけるでたりけるでたりける女をんな女をんなおんなのもとにのもとにのもとに家いへ家いへいえををを尋たづ尋たづたずねてねてねて遣つかは遣つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2春日野かすがの春日野かすがのかすがのののの初句
  3. 3雪ゆき雪ゆきゆきまままををを分わ分わわけてけてけて二句
  4. 4おひおひおい出いで出いでいでくるくるくる三句
  5. 5草くさ草くさくさのののはつかにはつかにはつかに四句
  6. 6見み見みみえしえしえし君きみ君きみきみかもかもかも結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕春日の祭に行った時、見物に出ていた女性のもとに、家を探して贈った歌。

春日野の雪の間を分けて生え出る若草のように、ほんのわずかに見えたあなたであることよ。

意訳

雪の間からわずかにのぞく若草のように、ちらりと見えた女性を恋しく思う。

語釈・文法注

はつかに
わずかに。若草の「初」をかける。

和歌

作者
壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・478番
歌体
短歌
状況
詞書「春日の祭にまかれりける時に物見に出でたりける女のもとに家を尋ねて遣しける」(春日の祭に行った時、見物に出ていた女性のもとに、家を探して贈った歌)。

修辞

序詞
上三句が「はつかに」を導く。

解説

壬生忠岑の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、92〜93頁(コマ59)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日