古今和歌集 巻第二 春歌下 75番
櫻散る
桜が散る花の下では、春であるのに、雪が降り続いて、なかなか消えずにいる。

現代語訳
〔詞書〕雲林院で桜の花が散ったのを見て詠んだ歌。
桜が散る花の下では、春であるのに、雪が降り続いて、なかなか消えずにいる。
意訳
散り敷く桜の花びらを、春なのに降り積もって消えない雪に見立てた。
語釈・文法注
- 雲林院
- 京都の紫野にあった寺。もと淳和天皇の離宮。
- 春ながら
- 春であるのに。
- 消えがてにする
- 消えにくくしている。
和歌
- 作者
- 承均法師(そうくほうし) 生没年未詳(九世紀後半)
雲林院に住んだ僧と伝える。経歴はほとんどわからない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第二・春歌下・75番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「雲林院にて櫻の花のちりけるを見てよめる」(雲林院で桜の花が散ったのを見て詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 散る花を雪に見立てる。
解説
承均法師は雲林院に住んだ僧と伝える。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、14頁(コマ20)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日