古典ライブラリー

古今和歌集 巻第三 夏歌 141番

けさきなき

読人しらず(よみびとしらず)

今朝来て鳴いた、まだ旅の途中のほととぎすよ、花橘に宿を借りてほしい。

「けさきなき」の歌をもとにした情景。今朝来て鳴いた、まだ旅の途中のほととぎすよ、花橘に宿を借りてほしい。
「けさきなき」の歌をもとにした情景。今朝来て鳴いた、まだ旅の途中のほととぎすよ、花橘に宿を借りてほしい。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1けさきなきけさきなきけさきなき初句
  2. 2未いま未いまいまだだだ旅たび旅たびたびなるなるなる二句
  3. 3ほととぎすほととぎすほととぎす三句
  4. 4花はな花はなはなたちばなにたちばなにたちばなに四句
  5. 5宿やど宿やどやどはははからなむからなむからなむ結句

引用の仕方

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現代語訳

今朝来て鳴いた、まだ旅の途中のほととぎすよ、花橘に宿を借りてほしい。

意訳

今朝初めて鳴いたほととぎすを、山から里へ来る旅の途中と見て、我が家の橘を宿にして留まってほしいと願う。

語釈・文法注

けさ来鳴き
今朝来て鳴いた。
旅なる
旅の途中である。
からなむ
借りてほしい。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第三・夏歌・141番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

擬人法
ほととぎすを旅人に見立てる。

解説

ほととぎすと橘の取り合わせは、夏の歌の典型である。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、26頁(コマ26)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日