古典ライブラリー

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古事記 ― 日本最古の歴史書・神話。神々と国生み、はじまりの物語をたどる。昇る太陽を背に鏡を掲げる女神、天の沼矛で海をかき回す男女の神、海に浮かぶ島々と鳥居・社殿を描いたイメージイラスト(AI生成)。

古事記

「天地初めて発けし時」。天地のはじまりから国生み、天の石屋戸、八俣の大蛇、天孫降臨を経て、神武天皇から推古天皇までを語る日本最古の書物を、説話ごとに原文と訓み下しで読みます。

作品について

『古事記』は、和銅五年(712)に太安万侶が元明天皇に献上した、現存する日本最古の書物です。序によれば、天武天皇が諸家に伝わる帝紀(天皇の系譜)と旧辞(古い伝承)の誤りを正そうとして、記憶力に優れた舎人の稗田阿礼に誦み習わせ、のちに元明天皇の命で安万侶がそれを文字にまとめました。

上・中・下の三巻からなり、上巻は天地のはじめから神武天皇の誕生までの神々の物語、中巻は神武天皇から応神天皇まで、下巻は仁徳天皇から推古天皇までの歴代の天皇の事績を記します。漢字で書かれていますが、正式な漢文ではなく、日本語の語順や言い回しを取り入れた独特の文体(変体漢文)で、神名や歌謡は一字一音の万葉仮名で書かれています。百十首ほどの歌謡を含み、日本の文学・言語・信仰の源流を伝える書として読み継がれてきました。

目次

序と上中下の三巻を、一般的な説話のまとまりと分量をもとに、当サイトで全68編に分けました。説話の分け方と題は当サイトで付けたものです。

上巻序と神々の物語

  1. 序(古事記を献上する上表文)
  2. 天地のはじめと国生み
  3. 神生みと伊邪那美命の死
  4. 黄泉の国
  5. 禊ぎと三貴子
  6. 天の安の河の誓約
  7. 天の石屋戸
  8. 八俣の大蛇
  9. 稲羽の素兎と八十神の迫害
  10. 根の堅州国
  11. 八千矛の神の歌物語
  12. 大国主神の国作り
  13. 天若日子
  14. 国譲り
  15. 天孫降臨
  16. 猿女君と木花之佐久夜毘売
  17. 海幸彦と山幸彦
  18. 豊玉毘売と鵜葺草葺不合命

中巻神武天皇から応神天皇まで

  1. 神武天皇の東征
  2. 熊野と八咫烏
  3. 久米歌と大和の平定
  4. 伊須気余理比売
  5. 当芸志美美命の変
  6. 綏靖天皇から孝安天皇まで
  7. 孝霊天皇・孝元天皇と建内宿禰
  8. 開化天皇と日子坐王の子孫
  9. 崇神天皇と三輪山の神
  10. 建波邇安王の反乱
  11. 垂仁天皇と沙本毘古王の反乱
  12. 本牟智和気王
  13. 円野比売と非時の香の木の実
  14. 景行天皇と小碓命
  15. 熊曾建と出雲建
  16. 倭建命の東征
  17. 倭建命の最期と白鳥
  18. 倭建命の御子と成務天皇
  19. 仲哀天皇の崩御と神功皇后の新羅征討
  20. 忍熊王の反乱と気比大神
  21. 応神天皇の后妃と御子
  22. 国見の歌と矢河枝比売
  23. 髪長比売と吉野の国主
  24. 渡来人と須須許理の酒
  25. 大山守命の反乱と皇位の譲り合い
  26. 天之日矛
  27. 秋山之下氷壮夫と春山之霞壮夫

下巻仁徳天皇から推古天皇まで

  1. 仁徳天皇と民のかまど
  2. 黒日売
  3. 大后の怒りと山代への旅
  4. 口子臣と三色の虫
  5. 女鳥王と速総別王
  6. 雁の卵と枯野の船
  7. 履中天皇と墨江中王の火攻め
  8. 曾婆訶理と反正天皇
  9. 允恭天皇と盟神探湯
  10. 軽太子と衣通王
  11. 安康天皇と目弱王
  12. 大長谷王子と都夫良意富美
  13. 市辺之忍歯王の死
  14. 雄略天皇と若日下部王
  15. 引田部赤猪子
  16. 吉野の童女と葛城の一言主大神
  17. 三重の采女と天語歌
  18. 清寧天皇と二王子の発見
  19. 志毘臣と歌垣
  20. 顕宗天皇と置目老媼
  21. 雄略天皇陵と仁賢・武烈天皇
  22. 継体・安閑・宣化天皇
  23. 欽明天皇から推古天皇まで

このページの本文について

原文と訓み下しは、国立国会図書館デジタルコレクションで公開されている佐伯常麿校註『古事記』(国民図書、昭和4年)を底本としています。同書は流布本(江戸時代の版本の系統)の本文に、真福寺本などで校訂を加えたもので、原文(漢文)の段落とその訓み下しの段落を交互に載せています。当サイトでも、底本の原文の段落と訓み下しの段落の組を一行とし、「原文」と「訓み下し」のボタンで表示を切り替えられるようにしました。

原文は底本の字体のまま翻刻し、返り点と送りがなは省きました。本文の間に小さな字で二行に割って書かれた注(分注。「此の四字は音を以ゐよ」のような読み方の注や、系譜の注など)は〈〉に入れています。訓み下しは底本の表記(旧字体・歴史的仮名遣い・踊り字)と句読点・「」をそのまま翻刻しました。底本の頭注は翻刻に入れていません。「ふりがな」の表示の読みは、底本のふりがなを参考に、歴史的仮名遣いで付けました。

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