古今和歌集 巻第十二 恋歌二 596番
年をへて
年月を経ても消えない思いの火はあるのに、夜の袂は、やはり涙で凍ってしまうことだ。

現代語訳
年月を経ても消えない思いの火はあるのに、夜の袂は、やはり涙で凍ってしまうことだ。
意訳
恋の火は燃え続けるのに、夜の涙で袂は凍る、と矛盾した恋の苦しさを詠む。
語釈・文法注
- おもひ
- 「思ひ」と「火」。
和歌
- 作者
- 紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・596番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 掛詞
- 「おもひ」に「火」。
解説
紀友則の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、106頁(コマ66)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日