古典ライブラリー

古今和歌集 巻第四 秋歌上 186番

わが爲に

読人しらず(よみびとしらず)

私のために来る秋というわけでもないのに、虫の音を聞くと、まっさきに悲しくなる。

「わが爲に」の歌をもとにした情景。私のために来る秋というわけでもないのに、虫の音を聞くと、まっさきに悲しくなる。
「わが爲に」の歌をもとにした情景。私のために来る秋というわけでもないのに、虫の音を聞くと、まっさきに悲しくなる。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1わがわがわが爲ため爲ためためににに初句
  2. 2くるくるくる秋あき秋あきあきにしもにしもにしも二句
  3. 3あらなくにあらなくにあらなくに三句
  4. 4蟲むし蟲むしむしののの音ね音ねねきけばきけばきけば四句
  5. 5まづぞまづぞまずぞ悲かな悲かなかなしきしきしき結句

引用の仕方

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現代語訳

私のために来る秋というわけでもないのに、虫の音を聞くと、まっさきに悲しくなる。

意訳

秋は私一人のために来るのではないのに、虫の声を聞くと、まず自分が悲しくなってしまう。

語釈・文法注

我が為に
私のために。
あらなくに
…ではないのに。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第四・秋歌上・186番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

前の歌と同じく、秋の悲しみを詠む読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、33頁(コマ30)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日