古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十一 恋歌一 482番

逢ふ事は

紀貫之(きのつらゆき)

逢うことは雲のかなたのように遠くなり、鳴る雷の音のように、噂にだけ聞きながら恋い続けることだ。

「逢ふ事は」の歌をもとにした情景。逢うことは雲のかなたのように遠くなり、鳴る雷の音のように、噂にだけ聞きながら恋い続けることだ。
「逢ふ事は」の歌をもとにした情景。逢うことは雲のかなたのように遠くなり、鳴る雷の音のように、噂にだけ聞きながら恋い続けることだ。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
貫之(紀貫之)
  1. 1逢あ逢ああふふう事こと事ことことははは初句
  2. 2雲井くもゐ雲井くもゐくもいはははるかにるかにるかに二句
  3. 3なるなるなる神かみ神かみかみののの三句
  4. 4音おと音おとおとにききつつにききつつにききつつ四句
  5. 5戀こ戀ここひわたるかなひわたるかないわたるかな結句

引用の仕方

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現代語訳

逢うことは雲のかなたのように遠くなり、鳴る雷の音のように、噂にだけ聞きながら恋い続けることだ。

意訳

逢うことのできない遠い人を、雷の音のように噂にだけ聞いて恋い続ける。

語釈・文法注

雲井はるかに
空のかなたのように遠く。
なる神
雷。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十一・恋歌一・482番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
「雲井はるかになる神の」が「音」を導く。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、93頁(コマ60)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日