古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 753番

雲もなく

紀友則(きのとものり)

雲もなく風の止んだ朝のような私なのだろうか。いやがられてばかりで、世を過ごしているのだろう。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
紀友則
  1. 1雲くも雲くもくももなくもなくもなく初句
  2. 2なぎたるなぎたるなぎたる朝あさ朝あさあさののの二句
  3. 3我われ我われわれなれやなれやなれや三句
  4. 4いといといとははわれてのみれてのみれてのみ四句
  5. 5世よ世よよをばへぬらむをばへぬらむおばえぬらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

雲もなく風の止んだ朝のような私なのだろうか。いやがられてばかりで、世を過ごしているのだろう。

意訳

「凪」の朝は空に「いと(糸=雲)」がないことから「いとはれ」を導き、嫌われてばかりの身を嘆く。

語釈・文法注

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・753番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

紀友則の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、134頁(コマ80)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日