古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 819番

蘆べより

読人しらず(よみびとしらず)

葦辺から空を目指して飛んでいく雁のように、ますます遠ざかっていく我が身が悲しい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1蘆あし蘆あしあしべよりべよりべより初句
  2. 2雲井くもゐ雲井くもゐくもいをををさしてさしてさして二句
  3. 3ゆくゆくゆく雁かり雁かりかりののの三句
  4. 4いやとほざかるいやとほざかるいやとおざかる四句
  5. 5我わ我わわががが身み身みみ悲かな悲かなかなしもしもしも結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

葦辺から空を目指して飛んでいく雁のように、ますます遠ざかっていく我が身が悲しい。

意訳

恋人からどんどん遠ざかっていく自分を、空へ去る雁にたとえる。

語釈・文法注

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・819番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上三句が「いや遠ざかる」を導く。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、144頁(コマ85)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日