古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1017番

秋くれば

読人しらず(よみびとしらず)

秋が来ると野辺で浮かれている女郎花よ、どこの誰が摘まずに見ていられようか。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1秋あき秋あきあきくればくればくれば初句
  2. 2野邊のべ野邊のべのべにたはるるにたはるるにたわるる二句
  3. 3女郞花をみなへし女郞花をみなへしおみなえし三句
  4. 4いづれのいづれのいずれの人ひと人ひとひとかかか四句
  5. 5つまでつまでつまで見み見みみるべきるべきるべき結句

引用の仕方

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現代語訳

秋が来ると野辺で浮かれている女郎花よ、どこの誰が摘まずに見ていられようか。

意訳

浮かれる女郎花を、誰もが摘みたくなる、とおどける。「つまで」に「妻で」をかける。

語釈・文法注

たはるる
浮かれる。
つまで
「摘まで」と「妻で」。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1017番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

掛詞
「つま」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、191頁(コマ109)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日