古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 615番

命やは

紀友則(きのとものり)

命なんて何だというのか。露のようにはかないものなのだから、逢うことと引き換えにするなら、惜しくはない。

「命やは」の歌をもとにした情景。命なんて何だというのか。露のようにはかないものなのだから、逢うことと引き換えにするなら、惜しくはない。
「命やは」の歌をもとにした情景。命なんて何だというのか。露のようにはかないものなのだから、逢うことと引き換えにするなら、惜しくはない。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
友則(紀友則)
  1. 1命いのち命いのちいのちやはやはやわ初句
  2. 2なにぞはなにぞはなにぞわ露つゆ露つゆつゆののの二句
  3. 3あだあだあだ物もの物ものものををを三句
  4. 4あふにしかへばあふにしかへばあうにしかえば四句
  5. 5ををおしからなくにしからなくにしからなくに結句

引用の仕方

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現代語訳

命なんて何だというのか。露のようにはかないものなのだから、逢うことと引き換えにするなら、惜しくはない。

意訳

逢えるなら、はかない命など惜しくない、と恋の激しさを詠む。

語釈・文法注

あだもの
はかないもの。
かへば
替えるならば。

和歌

作者
紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・615番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

紀友則の歌。恋歌二の最後の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、109頁(コマ68)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日