古今和歌集 巻第三 夏歌 140番
いつのまに
いつの間に五月が来たのだろう。山ほととぎすが、今まさに鳴いている。

現代語訳
いつの間に五月が来たのだろう。山ほととぎすが、今まさに鳴いている。
意訳
ほととぎすの声を聞いて、いつの間にか五月になっていたことに気づく。
語釈・文法注
- あしびきの
- 「山」にかかる枕詞。
- 鳴くなる
- 「なる」は音声による推定。鳴いているようだ。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第三・夏歌・140番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
修辞
- 枕詞
- 「あしびきの」。
解説
ほととぎすの声によって季節の到来を知るという、素直な歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、26頁(コマ26)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日