古典ライブラリー

古今和歌集 巻第三 夏歌 145番

夏山に

読人しらず(よみびとしらず)

夏山で鳴くほととぎすよ、もしお前に心があるなら、物思いに沈んでいる私に、その声を聞かせないでおくれ。

「夏山に」の歌をもとにした情景。夏山で鳴くほととぎすよ、もしお前に心があるなら、物思いに沈んでいる私に、その声を聞かせないでおくれ。
「夏山に」の歌をもとにした情景。夏山で鳴くほととぎすよ、もしお前に心があるなら、物思いに沈んでいる私に、その声を聞かせないでおくれ。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2夏山なつやま夏山なつやまなつやまににに初句
  3. 3なくほととぎすなくほととぎすなくおととぎす二句
  4. 4心こころ心こころこころあらばあらばあらば三句
  5. 5物もの物ものものおもふわれにおもふわれにおもうわれに四句
  6. 6聲こゑ聲こゑこえななな聞き聞ききかせそかせそかせそ結句

引用の仕方

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現代語訳

夏山で鳴くほととぎすよ、もしお前に心があるなら、物思いに沈んでいる私に、その声を聞かせないでおくれ。

意訳

物思いに沈む身には、ほととぎすの声はいっそう悲しみをかきたてる。だから鳴かないでくれと頼む。

語釈・文法注

心あらば
思いやりの心があるなら。
な聞かせそ
聞かせるな。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第三・夏歌・145番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

擬人法
ほととぎすに呼びかける。

解説

ほととぎすの声を悲しみの声と聞く歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、26〜27頁(コマ26)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日