古今和歌集 巻第十八 雑歌下 985番
佗人の
わびしく暮らす人の住むような家と見るにつけ、嘆きの加わる琴の音がすることだ。
場面イラスト(準備中)
現代語訳
〔詞書〕奈良へ行った時、荒れた家で女が琴を弾いているのを聞いて、詠んで(家の中に)入れた歌。
わびしく暮らす人の住むような家と見るにつけ、嘆きの加わる琴の音がすることだ。
意訳
荒れた家から聞こえる琴の音に、住む人の嘆きを聞き取る。
語釈・文法注
- なべに
- …につれて。
- なげき
- 「嘆き」と「投げ木(琴の材)」をかけるとも。
和歌
- 作者
- 僧正遍昭(そうじょうへんじょう) 816–890
桓武天皇の孫で、俗名は良岑宗貞(よしみねのむねさだ)。仁明天皇に仕えて蔵人頭となったが、天皇の崩御を機に出家し、のちに僧正となって元慶寺・花山寺を開いた。素性法師の父。六歌仙・三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・985番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「奈良へまかりける時にあれたる家に女の琴ひきけるをききてよみていれたりける」(奈良へ行った時、荒れた家で女が琴を弾いているのを聞いて、詠んで(家の中に)入れた歌)。
解説
良岑宗貞(僧正遍昭)の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、178頁(コマ102)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日