古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(東歌) 1097番

かひがねを

読人しらず(よみびとしらず)

甲斐の山々をはっきり見たいのに、心なくも横たわって伏している小夜の中山よ。

作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1甲斐かひ甲斐かひかいうたうたうた詞書
  2. 2かひがねをかひがねをかいがねを初句
  3. 3さやにもさやにもさやにも見み見みみしがしがしが二句
  4. 4けけれなくけけれなくけけれなく三句
  5. 5橫よこ橫よこよこををおりふせるりふせるりうせる四句
  6. 6さやのさやのさやの中山なかやま中山なかやまなかやま結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕甲斐歌。

甲斐の山々をはっきり見たいのに、心なくも横たわって伏している小夜の中山よ。

意訳

甲斐の山を隠す小夜の中山を、思いやりがないと恨む。

語釈・文法注

甲斐歌
甲斐国の風俗歌。
さやにも
はっきりと。
けけれ
「心(こころ)」の東国方言。
よこほり
横たわって。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(東歌)・1097番
歌体
短歌
状況
詞書「甲斐うた」(甲斐歌)。

修辞

方言
「けけれ」。
同音の反復
「さやに」と「さやの中山」。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、203頁(コマ115)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日