古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十九 雑体(誹諧歌) 1050番

くもはれぬ

平中興(たいらのなかき)

雲の晴れない浅間山の「あさ」ではないが、あさましいことよ。あの人の心を見届けてからでなければ、思いはやめまい。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
なかき(平中興)
  1. 1くもくもくもはははれぬれぬれぬ初句
  2. 2あさまのあさまのあさまの山やま山やまやまののの二句
  3. 3あさましやあさましやあさましや三句
  4. 4人ひと人ひとひとののの心こころ心こころこころををを四句
  5. 5見み見みみてこそやまめてこそやまめてこそやまめ結句

引用の仕方

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現代語訳

雲の晴れない浅間山の「あさ」ではないが、あさましいことよ。あの人の心を見届けてからでなければ、思いはやめまい。

意訳

「浅間」から「あさまし」を導き、相手の本心を確かめるまでは諦めない、と言う。

語釈・文法注

あさまし
あきれたことだ。
やまめ
やめよう。「山」をかける。

和歌

作者
平中興(たいらのなかき) ?–930
桓武平氏の一族で、近江守などを務めた。
出典
『古今和歌集』巻第十九・雑体(誹諧歌)・1050番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

序詞
上二句が「あさまし」を導く。

解説

平中興の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、196頁(コマ111)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日