古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十三 恋歌三 617番

つれづれの

藤原敏行(ふじわらのとしゆき)

所在なく物思いにふけっている間に、長雨で水かさが増すように涙の川がまさり、袖ばかり濡れて、逢う手立てもない。

「つれづれの」の歌をもとにした情景。所在なく物思いにふけっている間に、長雨で水かさが増すように涙の川がまさり、袖ばかり濡れて、逢う手立てもない。
「つれづれの」の歌をもとにした情景。所在なく物思いにふけっている間に、長雨で水かさが増すように涙の川がまさり、袖ばかり濡れて、逢う手立てもない。
作者
敏行朝臣(藤原敏行)
  1. 1業平なりひら業平なりひらなりいら朝臣あそん朝臣あそんあそんののの家いへ家いへいえににに侍はべ侍はべはべりけるりけるりける女をんな女をんなおんなのもとによみてのもとによみてのもとによみて遣つかは遣つかはつかわしけるしけるしける詞書
  2. 2つれづれのつれづれのつれずれの初句
  3. 3ながめにまさるながめにまさるながめにまさる二句
  4. 4淚川なみだがは淚川なみだがはなみだがわ三句
  5. 5袖そで袖そでそでのみぬれてのみぬれてのみぬれて四句
  6. 6逢あ逢ああふよしもなしふよしもなしうよしもなし結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕業平朝臣の家にいた女性のもとに詠んで贈った歌。

所在なく物思いにふけっている間に、長雨で水かさが増すように涙の川がまさり、袖ばかり濡れて、逢う手立てもない。

意訳

長雨で川の水が増すように、涙ばかりが増して逢えない、と訴える。

語釈・文法注

ながめ
「眺め」と「長雨」。

和歌

作者
藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十三・恋歌三・617番
歌体
短歌
状況
詞書「業平朝臣の家に侍りける女のもとによみて遣しける」(業平朝臣の家にいた女性のもとに詠んで贈った歌)。

修辞

掛詞
「ながめ」。

解説

藤原敏行の歌。『伊勢物語』第百七段にも見える。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、110頁(コマ68)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日