古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十八 雑歌下 978番

君がおもひ

凡河内躬恒(おおしこうちのみつね)

あなたの思いが雪のように積もっているというなら、頼みにはできません。春より後には消えてしまうと思うので。

作者
躬恒(凡河内躬恒)
  1. 1むねむねむねをををかのおほよりがかのおほよりがかのおおよりが越こ越ここよりまうできたりけるときによりまうできたりけるときによりもうできたりけるときに雪ゆき雪ゆきゆきののの降ふ降ふふりけるりけるりけるををを見み見みみておのがおもひておのがおもひておのがおもいはははこのこのこの雪ゆき雪ゆきゆきのごとくなむのごとくなむのごとくなむ積つも積つもつもれるといひけるれるといひけるれるといいける折を折をおによめるによめるによめる詞書
  2. 2君きみ君きみきみがおもひがおもひがおもい初句
  3. 3雪ゆき雪ゆきゆきとつもらばとつもらばとつもらば二句
  4. 4賴たの賴たのたのまれずまれずまれず三句
  5. 5春はる春はるはるよりよりより後のち後のちのちははは四句
  6. 6あらじとあらじとあらじと思おも思おもおもへばへばえば結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕宗岳大頼が越から上京してきた時、雪が降ったのを見て「私の思いはこの雪のように積もっている」と言った折に詠んだ歌。

あなたの思いが雪のように積もっているというなら、頼みにはできません。春より後には消えてしまうと思うので。

意訳

友の言葉をとらえ、雪なら春には消える、と軽くからかう。

語釈・文法注

和歌

作者
凡河内躬恒(おおしこうちのみつね) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。甲斐少目・和泉大掾など地方の下級官人を務めたが、歌才は宇多・醍醐両天皇に重んじられ、屏風歌や歌合で活躍した。貫之と並ぶ歌人とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十八・雑歌下・978番
歌体
短歌
状況
詞書「むねをかのおほよりが越よりまうできたりけるときに雪の降りけるを見ておのがおもひはこの雪のごとくなむ積れるといひける折によめる」(宗岳大頼が越から上京してきた時、雪が降ったのを見て「私の思いはこの雪のように積もっている」と言った折に詠んだ歌)。

解説

凡河内躬恒の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、177頁(コマ102)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日