古典ライブラリー

古今和歌集 巻第二十 大歌所御歌(東歌) 1094番

こよろぎの

読人しらず(よみびとしらず)

こよろぎの磯を歩きまわって磯菜を摘む少女を濡らすな。沖にとどまっていよ、波よ。

作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1さがみさがみさがみ歌うた歌うたうた詞書
  2. 2こよろぎのこよろぎのこよろぎの初句
  3. 3磯いそ磯いそいそ立た立たたちならしちならしちならし二句
  4. 4磯菜いそな磯菜いそないそなつむつむつむ三句
  5. 5めざしぬらすなめざしぬらすなめざしぬらすな四句
  6. 6沖おき沖おきおきにににををおれれれ波なみ波なみなみ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕相模歌。

こよろぎの磯を歩きまわって磯菜を摘む少女を濡らすな。沖にとどまっていよ、波よ。

意訳

磯で海藻を摘む少女を気づかい、波に沖にいるよう呼びかける。

語釈・文法注

さがみ歌
相模国の風俗歌。
こよろぎの磯
相模国の海岸。
めざし
少女。
をれ
いよ。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第二十・大歌所御歌(東歌)・1094番
歌体
短歌
状況
詞書「さがみ歌」(相模歌)。

修辞

擬人法
波に呼びかける。

解説

読人しらずの歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、203頁(コマ115)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日