古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 810番

人知れず

伊勢(いせ)

人に知られずに縁が絶えたのなら、つらいながらも、根も葉もない噂だとでも言えたのに。

作者
伊勢
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2人ひと人ひとひと知し知ししれずれずれず初句
  3. 3絕た絕たたえなましかばえなましかばえなましかば二句
  4. 4佗わ佗わわびつつもびつつもびつつも三句
  5. 5なきなきなき名な名ななぞとだにぞとだにぞとだに四句
  6. 6いはましいはましいわまし物もの物ものものををを結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

人に知られずに縁が絶えたのなら、つらいながらも、根も葉もない噂だとでも言えたのに。

意訳

世間に知られた恋が終わったので、ごまかしようもない、と嘆く。

語釈・文法注

和歌

作者
伊勢(いせ) 872?–938?
伊勢守藤原継蔭の娘。宇多天皇の中宮温子に仕え、宇多天皇の皇子を産んだ。のち敦慶親王との間に娘の中務(歌人)を産んだ。『古今和歌集』に女性歌人として最も多い歌が入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・810番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

反実仮想
「…ましかば…まし」。

解説

伊勢の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、143頁(コマ85)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日