古今和歌集 巻第五 秋歌下 271番
植ゑし時
植えた時には、花の咲くのが待ち遠しかった菊。色あせていく秋に出会おうとは思っていただろうか。

現代語訳
〔詞書〕寛平の御時、后の宮の歌合の歌。
植えた時には、花の咲くのが待ち遠しかった菊。色あせていく秋に出会おうとは思っていただろうか。
意訳
植えた時は花を待ちわびていたが、咲いたと思えばもう色あせていく。時の早さを嘆く。
語釈・文法注
- まちどほに
- 待ち遠しく。
- あはむとや見し
- 出会おうとは思っただろうか。
和歌
- 作者
- 大江千里(おおえのちさと) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀初め)
参議大江音人の子。漢学に通じ、寛平六年(894)に、漢詩の句を題にして和歌を詠んだ『句題和歌(大江千里集)』を宇多天皇に献上した。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・271番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「寛平の御時后の宮の歌合の歌」(寛平の御時、后の宮の歌合の歌)。
解説
大江千里の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、48頁(コマ37)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日