古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 851番

色も香も

紀貫之(きのつらゆき)

色も香も昔のままの濃さで匂っているけれど、植えたという人の姿が恋しい。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1あるじあるじあるじ身み身みみまかりにけるまかりにけるまかりにける人ひと人ひとひとののの家いへ家いへいえののの梅うめ梅うめうめののの花はな花はなはなをををみてよめるみてよめるみてよめる詞書
  2. 2色いろ色いろいろももも香か香かかももも初句
  3. 3むかしのこさにむかしのこさにむかしのこさに二句
  4. 4匂にほ匂にほにおへへえどもどもども三句
  5. 5うゑけむうゑけむうえけむ人ひと人ひとひとののの四句
  6. 6影かげ影かげかげぞこひしきぞこひしきぞこいしき結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕主人が亡くなった人の家の梅の花を見て詠んだ歌。

色も香も昔のままの濃さで匂っているけれど、植えたという人の姿が恋しい。

意訳

変わらず咲く梅に、それを植えた亡き主人を思う。

語釈・文法注

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・851番
歌体
短歌
状況
詞書「あるじ身まかりにける人の家の梅の花をみてよめる」(主人が亡くなった人の家の梅の花を見て詠んだ歌)。

解説

紀貫之の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、151頁(コマ89)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日