古今和歌集 巻第八 離別歌 405番
下の帶の
下帯の両端が分かれるように、道はそれぞれに分かれても、めぐりめぐって、また会おうと思う。

現代語訳
〔詞書〕道で行き会った人の車に話しかけて、別れた所で詠んだ歌。
下帯の両端が分かれるように、道はそれぞれに分かれても、めぐりめぐって、また会おうと思う。
意訳
下帯の両端が分かれても、腰をめぐってまた合わさるように、別れてもいつかまた会おう、と詠む。
語釈・文法注
- 下の帯
- 下着の帯。両端が分かれて、めぐってまた合う。
- かたがた
- それぞれに。
和歌
- 作者
- 紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・405番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「道にあへりける人の車に物いひつきて別れける所にてよめる」(道で行き会った人の車に話しかけて、別れた所で詠んだ歌)。
修辞
- 序詞・比喩
- 下帯にたとえて再会を約す。
解説
紀友則の歌。離別歌の最後の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、75頁(コマ51)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日