古今和歌集 巻第四 秋歌上 231番
秋ならで
秋でなければ逢うことのむずかしい女郎花よ。天の河原に生えているわけではないのに。

現代語訳
秋でなければ逢うことのむずかしい女郎花よ。天の河原に生えているわけではないのに。
意訳
女郎花は秋にしか咲かないので、まるで七夕の織女のように逢いがたい。天の川に生えているわけでもないのに、と戯れる。
語釈・文法注
- 秋ならで
- 秋でなくては。
- おひぬものゆゑ
- 生えていないのに。
和歌
- 作者
- 藤原定方(ふじわらのさだかた) 873–932
藤原高藤の子。右大臣に至り、三条右大臣と呼ばれた。いとこの藤原兼輔とともに紀貫之ら歌人を後援した。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・231番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「朱雀院の女郞花合に詠みて奉りける」(朱雀院の女郎花合に詠んで献上した歌)。
解説
藤原定方の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、40頁(コマ33)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日