古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十五 恋歌五 757番

秋ならで

読人しらず(よみびとしらず)

秋でもないのに置く白露は、寝覚めする私の手枕の、涙のしずくであったのだ。

詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1秋あき秋あきあきならでならでならで初句
  2. 2おくおくおく白しら白しらしらつゆはつゆはつゆわ二句
  3. 3ねざめするねざめするねざめする三句
  4. 4我わ我わわがたまくらのがたまくらのがたまくらの四句
  5. 5雫しづく雫しづくしずくなりけりなりけりなりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

秋でもないのに置く白露は、寝覚めする私の手枕の、涙のしずくであったのだ。

意訳

季節外れの露は、眠れずに流した涙だ、と詠む。

語釈・文法注

手枕
腕を枕にすること。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第十五・恋歌五・757番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

見立て
涙を露に見立てる。

解説

読人しらずの歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、135頁(コマ81)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日