古典ライブラリー

古今和歌集 巻第四 秋歌上 208番

我が門に

読人しらず(よみびとしらず)

わが家の門で稲負鳥が鳴くのとともに、今朝吹く風に乗って、雁がやって来たことだ。

「我が門に」の歌をもとにした情景。わが家の門で稲負鳥が鳴くのとともに、今朝吹く風に乗って、雁がやって来たことだ。
「我が門に」の歌をもとにした情景。わが家の門で稲負鳥が鳴くのとともに、今朝吹く風に乗って、雁がやって来たことだ。
作者
讀人しらず(読人しらず)
  1. 1題だい題だいだいしらずしらずしらず詞書
  2. 2我わ我わわががが門かど門かどかどににに初句
  3. 3稻いな稻いないなおほせおほせおおせ鳥どり鳥どりどりののの二句
  4. 4鳴な鳴ななくなべにくなべにくなべに三句
  5. 5けさけさけさ吹ふ吹ふふくくく風かぜ風かぜかぜににに四句
  6. 6雁かり雁かりかりははは來き來ききにけりにけりにけり結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

わが家の門で稲負鳥が鳴くのとともに、今朝吹く風に乗って、雁がやって来たことだ。

意訳

稲負鳥が鳴くと同時に、秋風に乗って雁が渡ってきた。秋の深まりを鳥の声で感じとる。

語釈・文法注

稲負鳥
秋に田で鳴く鳥。古今伝授の三鳥の一つで、正体には諸説ある。
なべに
…とともに。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』巻第四・秋歌上・208番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

「稲負鳥」は古今伝授で秘説とされた鳥の一つ。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、36頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日