古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十二 恋歌二 581番

蟲のごと

清原深養父(きよはらのふかやぶ)

虫のように声に出して泣きはしないけれど、涙だけは、心の中で流れている。

「蟲のごと」の歌をもとにした情景。虫のように声に出して泣きはしないけれど、涙だけは、心の中で流れている。
「蟲のごと」の歌をもとにした情景。虫のように声に出して泣きはしないけれど、涙だけは、心の中で流れている。
詞書
「題しらず」(前の歌と同じ詞書)
作者
淸原深養父(清原深養父)
  1. 1蟲むし蟲むしむしのごとのごとのごと初句
  2. 2聲こゑ聲こゑこえにたててにたててにたててははは二句
  3. 3鳴な鳴ななかねどもかねどもかねども三句
  4. 4淚なみだ淚なみだなみだのみこそのみこそのみこそ四句
  5. 5したにながるれしたにながるれしたにながるれ結句

引用の仕方

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現代語訳

虫のように声に出して泣きはしないけれど、涙だけは、心の中で流れている。

意訳

声に出して泣かないが、心の中では涙を流している、と忍ぶ恋を詠む。

語釈・文法注

下に
心の中で。

和歌

作者
清原深養父(きよはらのふかやぶ) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
内匠允・内蔵大允などを務めた。琴の名手でもあった。清少納言の曽祖父、清原元輔の祖父にあたる。晩年は洛北に補陀落寺を建てて住んだと伝える。
出典
『古今和歌集』巻第十二・恋歌二・581番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

解説

清原深養父の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、104頁(コマ65)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日