古典ライブラリー

古今和歌集 墨滅歌 墨滅歌(巻第十一 恋歌一) 1106番

けふひとを

読人しらず(よみびとしらず)

今日あの人を恋い慕う心は、大堰川を流れる水の勢いにも劣らないことだ。

詞書
(なし)
作者
読人しらず(底本に作者名の記載はない)
  1. 1奥山おくやま奥山おくやまおくやまののの菅すが菅すがすがののの根ね根ねねしのぎふるしのぎふるしのぎうる雪ゆき雪ゆきゆき下しも下しもしも注記
  2. 2けふひとけふひときょうひとををを初句
  3. 3こふるこふるこうる心こころ心こころこころははは二句
  4. 4おほゐがはおほゐがはおおいがわ三句
  5. 5流なが流ながながるるるるるる水みづ水みづみずににに四句
  6. 6おとらざりけりおとらざりけりおとらざりけり結句

引用の仕方

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現代語訳

今日あの人を恋い慕う心は、大堰川を流れる水の勢いにも劣らないことだ。

意訳

大堰川の流れの激しさにたとえて、恋の思いの強さを歌う。

語釈・文法注

おほゐ川
京都嵐山のあたりを流れる川。

和歌

作者
読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。
出典
『古今和歌集』墨滅歌・墨滅歌(巻第十一 恋歌一)・1106番
歌体
短歌
状況
題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。

修辞

比喩
恋心を川の流れにたとえる。

解説

読人しらずの歌。巻第十一恋歌一の「奥山の菅の根しのぎ」の歌の下にあったもの。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、206頁(コマ116)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日