古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十六 哀傷歌 843番

すみぞめの

壬生忠岑(みぶのただみね)

墨染めのあなたの袂は雲なのだろうか。絶えず涙の雨ばかりが降っている。

作者
忠岑(壬生忠岑)
  1. 1おもひにおもひにおもいに侍はべ侍はべはべりけるりけるりける人ひと人ひとひとをををとぶらひにとぶらひにとぶらいに罷まか罷まかまかりてよめるりてよめるりてよめる詞書
  2. 2すみぞめのすみぞめのすみぞめの初句
  3. 3君きみ君きみきみがたもとがたもとがたもとははは二句
  4. 4雲くも雲くもくもなれやなれやなれや三句
  5. 5絕た絕たたえずえずえず淚なみだ淚なみだなみだののの四句
  6. 6あめとのみふるあめとのみふるあめとのみうる結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕喪に服していた人を弔問して詠んだ歌。

墨染めのあなたの袂は雲なのだろうか。絶えず涙の雨ばかりが降っている。

意訳

喪服の袂を黒い雲に見立て、涙を雨にたとえる。

語釈・文法注

和歌

作者
壬生忠岑(みぶのただみね) 生没年未詳(九世紀後半〜十世紀前半)
『古今和歌集』の撰者の一人。右衛門府生など下級の武官を務めた。歌論書『和歌体十種(忠岑十体)』の作者とされる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十六・哀傷歌・843番
歌体
短歌
状況
詞書「おもひに侍りける人をとぶらひに罷りてよめる」(喪に服していた人を弔問して詠んだ歌)。

修辞

見立て
袂を雲に、涙を雨に。

解説

壬生忠岑の歌。

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出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、149頁(コマ88)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日