古今和歌集 巻第二 春歌下 121番
今もかも
今ごろも美しく咲き匂っているだろうか。橘の小島の崎の山吹の花は。

現代語訳
今ごろも美しく咲き匂っているだろうか。橘の小島の崎の山吹の花は。
意訳
以前に見た橘の小島の崎の山吹が、今ごろも咲き誇っているだろうかと、遠い地の花を思いやる。
語釈・文法注
- 今もかも
- 今もまた…か。
- たちばなのこじま
- 宇治川の中州の島とも、地名ともいう。
- 咲きにほふらむ
- 美しく咲き映えているだろう。
和歌
- 作者
- 読人しらず(よみびとしらず)
作者の名が伝わらない歌。『古今和歌集』の約四割を占め、撰者の時代より古い歌や、民謡・宴席で歌い継がれた歌、身分の低い人や女性の歌などを含む。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第二・春歌下・121番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 題しらず(詠まれた事情は伝わらない)。
解説
万葉調の古風な響きを持つ読人しらずの歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、22頁(コマ24)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日