古典ライブラリー

古今和歌集 巻第五 秋歌下 257番

白露の

藤原敏行(ふじわらのとしゆき)

白露の色はただ一つなのに、どうして秋の木の葉を、さまざまな色に染めるのだろう。

「白露の」の歌をもとにした情景。白露の色はただ一つなのに、どうして秋の木の葉を、さまざまな色に染めるのだろう。
「白露の」の歌をもとにした情景。白露の色はただ一つなのに、どうして秋の木の葉を、さまざまな色に染めるのだろう。
作者
敏行朝臣(藤原敏行)
  1. 1是貞これさだ是貞これさだこれさだのみこののみこののみこの家いへ家いへいえののの歌合うたあはせ歌合うたあはせうたあわせによめるによめるによめる詞書
  2. 2白露しらつゆ白露しらつゆしらつゆののの初句
  3. 3色いろ色いろいろはははひとつひとつひとつををを二句
  4. 4いかにしていかにしていかにして三句
  5. 5秋あき秋あきあきののの木こ木ここののの葉は葉ははををを四句
  6. 6ちぢにそむらむちぢにそむらむちじにそむらむ結句

引用の仕方

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現代語訳

〔詞書〕是貞親王の家の歌合で詠んだ歌。

白露の色はただ一つなのに、どうして秋の木の葉を、さまざまな色に染めるのだろう。

意訳

露が木の葉を紅葉させると考えられていたので、白一色の露がなぜさまざまな色に染めるのか、と不思議がる。

語釈・文法注

色はひとつを
色は一つなのに。
ちぢに
さまざまに。

和歌

作者
藤原敏行(ふじわらのとしゆき) ?–901?
藤原富士麻呂の子。蔵人頭・右兵衛督などを務めた。能書家としても名高く、神護寺の鐘の銘を書いたと伝える。妻は紀有常の娘で、業平とは相婿にあたる。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第五・秋歌下・257番
歌体
短歌
状況
詞書「是貞のみこの家の歌合によめる」(是貞親王の家の歌合で詠んだ歌)。

修辞

対比
「ひとつ」と「ちぢ」。

解説

藤原敏行の歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、45頁(コマ36)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日