古典ライブラリー

古今和歌集 巻第十七 雑歌上 915番

沖つ波

紀貫之(きのつらゆき)

沖の波が高い高師の浜の浜松の名のように、あなたを待ち続けていたのです。

作者
貫之(紀貫之)
  1. 1かへしかへしかへし詞書
  2. 2沖おき沖おきおきつつつ波なみ波なみなみ初句
  3. 3たかしのたかしのたかしの濱はま濱はまはまののの二句
  4. 4はままつのはままつのはままつの三句
  5. 5名な名ななにこそにこそにこそ君きみ君きみきみををを四句
  6. 6まちわたりつれまちわたりつれまちわたりつれ結句

引用の仕方

レポート・論文で引用する場合の表記例です。行番号を選んでから開くと、その行へのリンクになります。

現代語訳

〔詞書〕返歌。

沖の波が高い高師の浜の浜松の名のように、あなたを待ち続けていたのです。

意訳

「松」と「待つ」をかけ、来訪を待っていたと返す。

語釈・文法注

たかし
「高し」と地名。
まつ
「松」と「待つ」。

和歌

作者
紀貫之(きのつらゆき) 872?–945?
『古今和歌集』の撰者の中心で、仮名序を書いた。御書所預などを経て土佐守となり、任期を終えて帰京する旅を『土佐日記』に書いた。理知的で技巧に富む歌風で、『古今和歌集』に最も多い百首あまりが入る。三十六歌仙の一人。
出典
『古今和歌集』巻第十七・雑歌上・915番
歌体
短歌
状況
詞書「かへし」(返歌)。

修辞

掛詞
「たかし」「まつ」。

解説

紀貫之の返歌。

関連

出典

底本
有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、164頁(コマ95)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
校訂・訳・注
古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
更新日