古今和歌集 巻第五 秋歌下 274番
花見つつ
花を見ながら人を待っている時は、白菊がその人の白い袖かとばかり見まちがえられたことだ。

現代語訳
〔詞書〕菊の花の下で、人が人を待っている様子を詠んだ歌。
花を見ながら人を待っている時は、白菊がその人の白い袖かとばかり見まちがえられたことだ。
意訳
人を待つ心から、白菊が待つ人の白い袖に見えてしまう。
語釈・文法注
- しろたへの
- 白い。
和歌
- 作者
- 紀友則(きのとものり) ?–905?
『古今和歌集』の撰者の一人で、紀貫之の従兄。大内記などを務めたが、集の完成を待たずに亡くなり、巻第十六に貫之・壬生忠岑の哀悼の歌がある。のびやかで格調のある歌風で知られる。三十六歌仙の一人。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第五・秋歌下・274番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「菊の花のもとにて人の人待てるかたをよめる」(菊の花の下で、人が人を待っている様子を詠んだ歌)。
修辞
- 見立て
- 白菊を白い袖に見立てる。
解説
紀友則の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、48〜49頁(コマ37)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日