古今和歌集 巻第八 離別歌 396番
あかずして
名残惜しく別れる私の涙が滝に加わるので、下流では水かさが増したと見えるだろうか。

現代語訳
〔詞書〕仁和の帝が親王でいらっしゃった時、布留の滝をご覧になりにいらっしゃってお帰りになる時に詠んだ歌。
名残惜しく別れる私の涙が滝に加わるので、下流では水かさが増したと見えるだろうか。
意訳
親王との別れの涙が滝に流れ込み、下流の人は水が増えたと思うだろう、と大げさに惜しむ。
語釈・文法注
- あかずして
- 名残惜しく。
- しも
- 下流。
和歌
- 作者
- 兼芸法師(けんげいほうし) 生没年未詳(九世紀後半)
僧。経歴はほとんどわからない。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・396番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「仁和の帝みこにおはしましける時にふるの瀧御覽じにおはしまして歸り給ひけるに詠める」(仁和の帝が親王でいらっしゃった時、布留の滝をご覧になりにいらっしゃってお帰りになる時に詠んだ歌)。
解説
兼芸法師の歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、74頁(コマ50)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日