古今和歌集 巻第四 秋歌上 195番
秋の夜の
秋の夜の月の光が明るいので、暗いという名のくらぶ山も越えられそうだ。

現代語訳
〔詞書〕月を詠んだ歌。
秋の夜の月の光が明るいので、暗いという名のくらぶ山も越えられそうだ。
意訳
月の光が明るいので、暗さを連想させる「くらぶ山」も、夜でも越えられそうだ、と月の明るさを強調する。
語釈・文法注
- 光し
- 「し」は強意。
- くらぶの山
- 「暗し」をかける。
和歌
- 作者
- 在原元方(ありわらのもとかた) 生没年未詳(九世紀末〜十世紀前半)
在原業平の孫、在原棟梁の子。藤原国経の養子になったとも伝える。『古今和歌集』の巻頭歌「年の内に」の作者。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第四・秋歌上・195番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「月をよめる」(月を詠んだ歌)。
修辞
- 掛詞
- 「くらぶ」に「暗」をひびかせる。
解説
在原元方の歌。39番の貫之の歌と同じく、くらぶ山の名を生かしている。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、35頁(コマ31)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日