古今和歌集 巻第八 離別歌 398番
をしむらむ
惜しんでくれているあなたの心も知らないうちに、秋の時雨が降るように、私の身は年老いてしまったことだ。

現代語訳
〔詞書〕(と詠んだのに対する)返歌。
惜しんでくれているあなたの心も知らないうちに、秋の時雨が降るように、私の身は年老いてしまったことだ。
意訳
貫之の惜別の言葉に、自分は時雨のように古びた身だ、とへりくだって答える。
語釈・文法注
- ふりにける
- 「降り」と「古り(年老いる)」。
和歌
- 作者
- 兼覧王(かねみのおおきみ) ?–932
文徳天皇の皇子惟喬親王の子。宮内卿などを務めた。紀貫之・凡河内躬恒らと交流があった。 - 出典
- 『古今和歌集』巻第八・離別歌・398番
- 歌体
- 短歌
- 状況
- 詞書「とよめりけるかへし」((と詠んだのに対する)返歌)。
修辞
- 掛詞
- 「ふり」に「降り」と「古り」。
解説
兼覧王の返歌。
関連
出典
- 底本
- 有朋堂文庫『古今和歌集・後撰和歌集』 塚本哲三校訂、有朋堂書店、大正15年(1926)、74頁(コマ50)。正保四年版『八代集』を底本とする。国立国会図書館デジタルコレクション(保護期間満了)
- 校訂・訳・注
- 古典ライブラリー編集部(本文は底本による。現代語訳・注は当サイト)
- 更新日